「目的と基本方針」

教育の目的

  本連盟は、ボーイスカウトの組織を通じ、青少年がその自発活動により、 自らの健康を築き、社会に奉仕できる能力と人生に役立つ技能を体得し、 かつ、誠実、勇気、自信及び国際愛と人道主義を把握し、実践できるよう 教育することをもって教育の目的とする。

基本方針

 ボーイスカウト運動(以下「本運動」という。)は、「ちかい」と「おきて」 の実践を基盤とし、ベーデン–パウエルの提唱する班制教育と、各種の進 歩制度と野外活動を、幼年期より青年期にわたる各年齢層に適応するよう にビーバースカウト、カブスカウト、ボーイスカウト、ベンチャースカウト及びロー バースカウトに区分し、成人指導者の協力によってそれぞれに即し、かつ、 一貫したプログラムに基づいて教育することを基本方針とする。

「ちかい」と「やくそく」 

 スカウトの「ちかい」

  私は名誉にかけて次の三条の実行をちかいます

  一、神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります

  一、いつも他の人々をたすけます

  一、からだを強くし心をすこやかに徳を養います


  ビーバースカウトの「やくそく」

   ぼく(わたくし)はみんなとなかよくします

   ビーバー隊のきまりをまもります

 

 カブスカウトの「やくそく」

   ぼく(わたくし)はまじめにしっかりやります

   カブ隊のさだめを守ります


「おきて」と「きまり」と「さだめ」

スカウトの「おきて」

 1 スカウトは誠実である

   スカウトは、信頼される人になります。

   真心をこめて、自分のつとめを果たし、名誉を保つ努力をします。

 2 スカウトは友情にあつい

   スカウトは、きょうだいとして仲よく助け合います。

   すべての人を友とし、相手の立場や、考え方を尊重し、思いやりのあ る人になります。

 3 スカウトは礼儀正しい

   スカウトは、規律正しい生活をし、目上の人を敬います。

   言葉づかいや服装に気をつけ、行いを正しくします。

 4 スカウトは親切である

   スカウトは、すべての人の力になります。

   幼いもの、お年寄り、体の不自由な人をいたわり、動植物にもやさしくし ます。

 5 スカウトは快活である

   スカウトは、明るく、朗らかに、いつも笑顔でいます。

   不平不満を言わず、元気よく、進んでものごとを行います。

 6 スカウトは質素である

   スカウトは、物や時間を大切にします。

   むだをはぶき、ぜいたくをせず、役立つものは活用します。

 7 スカウトは勇敢である

   スカウトは、勇気をもって、正しく行動します。

   どんな困難なことがあってもくじけずに、新しい道をきり開きます。

 8 スカウトは感謝の心をもつ

   スカウトは、信仰をあつくし、自然と社会の恵みに感謝します。

   お礼の心で、自然をいつくしみ、社会に奉仕します。

 

ビーバー隊の「きまり」

 1 ビーバースカウトはげんきにあそびます

 2 ビーバースカウトはものをたいせつにします

 3 ビーバースカウトはよいことをします

 

カブ隊の「さだめ」

 1 カブスカウトはすなおであります

 2 カブスカウトは自分のことを自分でします

 3 カブスカウトはたがいに助けあいます

 4 カブスカウトはおさないものをいたわります

 5 カブスカウトはすすんでよいことをします


「モットー」と「スローガン」 

スカウトの「モットー」

そなえよつねに(備えよ常に)

 

ビーバースカウトの「モットー」

なかよし

 

カブスカウトの「モットー」

いつも元気

 

「スローガン」

日日の善行

 

*公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟「諸規定」より抜粋要約